SPI3対策・言語(国語)・長文読解(接続詞)

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【例題】以下の文章を読んで後の問いに答えなさい。
ペットを飼っている人なら、誰しも感じることがあるだろう……「この子は私の言葉の意味が分かっているのではないか」という瞬間を。少し話は異なるが、育てている農作物に明るい音楽を聞かせてやると、聞かせなかったものより大きな実がなったという事例もある。私たちの世界では、このような“動植物の人間的側面”がかい間見える瞬間が多々ある。
感情や意識といったものは科学的に人間特有のものとされている。そういった行為や思考を人間ではないものに当てはめることを「擬人主義(anthropomorphism)」と呼ぶ。

 古くから「動物や植物に感情があるかどうか」という議論は度々行われていた。(1)この議論が「動植物が人間性を持つことの証明」のための研究に繋がることはほとんどなかった。この問いについては「実験者の主観が反映されすぎる」という見解が幅を効かせており、科学的信頼性を担保しにくい分野として捉えられていたからだ。そこにはデカルトの「動物は考える能力のない野蛮な存在」という考えなどに代表されるような、欧米的な「人間中心主義(anthropocentrism)」が今でも根強い影響を及ぼしていると言えるだろう。
近年では多くの学者の学術調査により、仮借勘定を忘れないコウモリや知恵の伝承を行うネズミなどが発見され、“人間的な営み”を示唆する動物の行動事例が少なからず確認されている。こうした事実は、今まで無視されてきた動物における“感情や意識の存在”を十分に示唆している。人間の価値基準に固執していたら絶対に見えなかった、紛れもない事実だ。ただ、これらは「動植物が人間性を持つ」決定的な証拠とは言い切れない。それを証明するには、まだまだ研究が必要である。

日本人は一般的に「擬人主義に抵抗の少ない民族」として認知されている。たとえば、日本の二次創作文化の中では『ヘタリア』といった作品に見られるような、「擬人化」という表現方法が市民権を得ている。無機物を人物化して描くこの表現は、原義とは少々異なるベクトルだが、「人ではないものを人と同様に捉える」という観点では大いに共通する。
なぜ、日本人は欧米で馴染みにくかった「擬人主義」をすんなり許容できているのだろうか。それは、日本に「八百万の神信仰」の文化が根付いているからだと推測される。「八百万の神信仰」では、基本的に“万物に神が宿る”というスタンスを取っている。(2)、海や山などの抽象度の高い自然や、キツネやたぬきなどの動物、稲や粟などの農作物にまで、神様の化身や使いと捉えて崇拝するのだ。神は一般的に“人の形をしていて意思のある存在”だったため、古来より動植物に神を見出してきた日本人にとって、それと近似した「擬人主義」は、ごく自然に受け入れられる概念なのだろう。

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   ①文中の(1)に入る接続詞として最も適切なのは、次のA~Dのうちどれか。
A.つまり   B.よって   C.しかし   D.すなわち
(1)の前後の内容が対照的であることから、ここに入るのは逆接の接続詞C「しかし」だと推測できます。
   ②文中の(2)に入る接続詞として最も適切なのは、次のA~Dのうちどれか。 A.また   B.けれども   C.もしくは   D.要するに
(2)の後の内容が「“万物に神が宿る”というスタンス」を具体的に説明している内容なので、ここに入るのは説明の接続詞「要するに」だと推測できます。


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